おうちで楽しむ知育遊びのレシピをお届けしています
今日の知育遊びは
ごっこ遊び!
「おうちで知育遊びをしてみたいな」
という方のヒントになればと、具体的な遊び方を紹介している【おうち育】
7回目の今回は、「ごっこ遊びへの関わり方」についてお話します。
「ごっこ遊び」は、「いいって聞くけど、付き合うのはちょっと苦手」という方、多いんじゃないでしょうか。
その気持ち、分かります。
付き合うのはものすごくエネルギーを消耗するし、そもそも「ちょっとだけよ」が通用しない。
えんえんと、犬の役させられたりしまから。
だけど、私、
「ごっこ遊びこそ 最強の知育遊び」と思ってます。
- 言葉の理解が深まる
- 「自分以外の誰か」になれる
- 自分の好きなように創造できる
- ひとりでも複数でも楽しめる
- いろんな知育遊びの要素を盛り込むことができる
「幼児の発達段階における ごっこ遊びの大切さ」は、調べたらたくさんの情報が出てきますが、
こちらの記事が詳しくて参考になります。リンクを貼っておきますので、興味のあるかたは、ご覧になってみて下さい。
今日は、こちらの「分数ピザ」で遊ぶ様子を紹介します。
「分数ピザ」は、こちらの記事でダウンロードできますので、ご自由にお使いください。
「幼児のための知育教材 ピザ屋さんごっこで円形分数パズル ダンボールで作れます!」
【おうち育Lesson7】知育遊びを始める前に
この記事は、当ブログ「Ouchi Edu」の素材を使って、架空のキャラクター「新(あたらし)ファミリー」がおうち育®を実践するというストーリーです。
【おうち育Lesson】には「新(あたらし)ファミリー」という架空のキャラクターが登場します。
学パパ 笑子ママ 5歳の風子ちゃん 2歳の賢太くんの4人家族です。
今日はままごとするんでしょ~?
めっちゃ楽しみ!
前回のあらすじ
前回の【おうち育Lesson6】のテーマは、「位置関係の理解」。
5歳の風子ちゃん、2歳の賢太くん、それぞれに合わせた遊び方を紹介し、知育遊びとプリント学習の違いについてもお伝えしました。
ドリルの上手な使い方、分かったわ
詳しくは、こちらをご覧ください。
知育遊びの準備
では、今日のLessonです。
「分数ピザ」は、学パパが作ってくれました。
途中まで作ったよ
後は、風子がやりたい!
工作はとってもクリエイティブな遊びです。
作る工程から参加してもらうと、ピザへの愛着(?)が沸いて、遊びも盛り上がることうけあい。
もともと廃材ですから、キレイに作らなきゃという意識からも解放されると思うので(実はこれ、意外にありますよね)、ぜひ好きにやらせてあげてください。
台紙のダウンロードと詳しい作り方は、こちらの記事をどうぞ。
ごっこ遊びの付き合いは大変
風子は嬉しそうやけど
これ、お付き合いするの大変そう
僕も、在宅勤務になってから
さんざん相手させられてるんやけど
「食べて~」
と持ってこられた折紙のケーキを、「モグモグ」と言いながら食べるふりして、
「ごちそうさまでした」
とワンオクターブ高い声でリアクションを返す
ごっこ遊びに、大人がテキトーに参加するとこうなりがちです。
この記事では、大人が「ごっこ遊び」に参加する方法を紹介します。
遊び方のレシピとして、気楽にお読みください。
【おうち育Lesson7】知育遊びの楽しみ方
知育遊び① ごっこ遊びを観察する
いらっしゃいませ~
ピザはいかがですか?
1枚ください
子どもがどんなストーリーで遊ぼうとしてるのか、興味を寄せて観察してみましょう。
子どもは、出てくる人物、細かい設定、会話の内容など、実際の生活をもとにストーリーを作ります。
「そんな言い回し、どこで覚えたの?」
「トングの使い方、すごく上手くなってる!」
「5以上の数になると、”たくさん”になっちゃうんだ…」
きっと、いろんな発見があると思います。
まずは、よくよく観察してみてください。
知育遊び② ごっこ遊びに積極的に関わる
注文の多いお客さんを演じる
ピザくださーい
うちの家族は4人で、2枚ずつ食べたいんですけど
少々おまちくださいませ
「数」は、ごっこ遊びに取り入れやすいテーマです。
この「分数ピザ」は、数をテーマに遊ぶことを想定して作ってあります。
家族に人数に合わせてカットしたり、1人何枚ずつ食べるかリクエストしたり。
注文の多いお客さんを演じて、遊びを盛り上げてみましょう。
目指すのは、「先生」ではなく「女優」
しつこく質問して、算数の授業みたいになってしまっては、遊びが台無しになるので、子どもの創るストーリーに入り込んで演じてみてください。
コインを活用する
お会計します
全部で8枚ですよ
じゃあ コインを8枚
払いますね
コロナでキャッシュレス化は一気に加速。
これからの時代、就学前の子どもが「お金」のしくみについて学ぶチャンスは、私が子どもの頃とは比較にならないくらいに激減してしまいます。
ぜひ、ごっこ遊びに「お金を払う」を取り入れてみてください。
コインを使って支払う時は、「1対1対応」をおススメします。
8枚のピザには、8枚のコイン。
品物とコインの数を揃えることで、
「いくつ多い」
「いくつ少ない」
数の差について、目で見て手を動かして、分かりやすく学べます。
役割を交代する
今度はママがお店の人ね
じゃあ風子が注文するわ
家族で2枚ずつ食べるから……
8枚にカットしたピザください
役割を交代するのも、おススメです。
役割が変わると「セリフ」が変り、「アクション」も変わります。
立場変われば、視点が変わる。
ごっこ遊びなら、それを実際に体験できます。
知育遊び③ ごっこ遊びを見守る
賢太もやる
ピザください
いいよ~
楽しそうにしてたら、賢太くんもやってきて一緒に遊びはじめました。
そこで、笑子ママは、離れるでもなく少し引いたポジションに。
ふたりの遊びを見守ります。
「見守る」というのは、遊びに積極的に関わるんじゃなくて、「何かあったらいつでも助けるよ」というメッセージを送りつつ、「待つ」ことです。
「待つ」って大切。
だけど、とっても難しい。
大人はつい手出し、口出し、してしまいます。
いい感じに子どもたちのごっこ遊びが盛り上がってきたら、
または一人で黙々と集中していたら、
1歩ひいて、見守ってみてください。
【おうち育Lesson7】知育遊びの後で
「分数ピザ」でごっこ遊びは、風子ちゃん、賢太くんのマイブームです。
ふたりで遊ぶことが増えたかも。
遊びの種はいつのまにか育つ
お持ち帰りですか?
何枚ですか?
よんまい
お店の人と、お客さんのやりとりのおかげで、
賢太、
数をうまく使えるようになってきた!
大きい数はまだ難しい賢太くんですが、家族の人数と同じ「4」までの数はしっかり理解できるようになってきました。
ごっこ遊びでやったことは、どんどん芽を出し、自然と次につながっていきます。
ごっこ遊びから私たちが学べること
子どもの成長にとても有意義な「ごっこ遊び」。
でも、学んでるのは、子どもだけじゃなく、実は大人の私たちかもしれません。
子どもは、体験したことをもとにごっこ遊びをします。
「ごっこ遊び」には登場するのは、子どもが見たり聞いたりしたことばかりです。
知ってること
感じてること
考えてること
いろんなことを、私たち大人に気づかせてくれます。
私も、それ
実感しました!
「子どもは、暮らしと遊びから学ぶ」
そう言われても、あんまり伝わらないんじゃないかと、具体的なストーリーでお届けしました。
笑子ママに実感してもらえてよかったです。
次回予告【おうち育Lesson7 プロローグ】
今回をもって、「新(あたらし)ファミリー」による【おうち育Lesson】は修了です。
筆者のヘンテコな設定にお付き合いいただき、ありがとうございました。
次回プロローグは、これまでのLessonのまとめ!
使用したダウンロード素材は、この時期から全部ダウンロードできますので、ぜひご覧ください。
まとめ
大人は、無駄なこと、効率の悪いこと、価値を感じないことが、延々と続くのが苦手です。
やるべきことが他にあるときは、なおさら。
「ふーん、ごっこ遊びって、こうやって一緒に遊べばいいんだ」
「こんなこと、学んでるんだ」
そう思えると、「ごっこ遊び」への見方が変わってくるかもしれません。
【おうち育Lesson7】が、そのきっかけになればうれしいです。