
この記事では、デザインツールCanvaを使って、キッズ用の学習素材を作る方法を解説します。
キッズ向けのスクールを運営している方はもちろん、おうちで使う学習素材を作りたい方にも参考になる内容です。
「デザインツール?」と聞いて
- デザインなんてやったことない!
- ツールの使い方を覚えてるヒマはない!
- ランニングコスト、人件費をかけたくない!
と思った方もご安心ください。
Canvaは、無料でも十分使える上、ごく基本的なPC操作ができれば直感的に操作できます。
日本でのユーザーはどんどん増えているので、「まだ使ったことないよ〜」という方は、これを機会にぜひ試してみてください。
それでは、「Canvaを使って、キッズ向け学習素材を作る方法」
さっそく一緒に見ていきましょう!
Canvaについて
Canvaって?
どうしてスクール運営にCanvaがオススメなの?
という方は、こちらの記事を。
アカウントの作り方や基本的な操作方法は、この記事にも書いています。
Canvaは無料ではじめられます

Canvaは、オーストラリア発のデザインツール。
デザインツールといえば「Illustrator」「Photoshop」が有名ですが、使い方が難しいイメージです。
Canvaなら、特別な知識がなくても気軽に、しかも無料で使うことができます。
PCで使う場合、ソフトウエアをダウンロードする必要はありません。
アカウントを登録したら、すぐに使うことができます。
アカウント登録は無料です。
メールアドレスで、GoogleまたはFacebookのアカウントとの連携で、5分もかからず登録できます。
よければこちらのボタンからどうぞ!
Canvaで作れるものを紹介します
Canvaで作れるものはいろいろあります。
というか、「作れるものがどんどん増えている」という印象。
ここでは、「キッズ向け」または「キッズスクール」で使えそうなテンプレートをご紹介していきます。
学習カード素材

こちらは、カード用素材の無料テンプレートです。
あらかじめカードの体裁になっているので、目的に合わせて編集しやすい!
もちろん、このまま印刷して使うこともできますよ。
無料配布中
上のテンプレートを、「助数詞を学ぶ数カード」として編集してみました。
こちらからダウンロードしてご利用ください。
カード素材のテンプレートは、「フラッシュカード」で検索するとたくさん見つけることができます。
こちらのテンプレートを編集方法を、後から紹介します。

ワークシート

こちらは「数学ワークシート」のテンプレートです。
編集して使えそうなワークシートが、ほかにもいろいろありますよ。
サイコロなんて、工作素材としても使えそうですね!
テキストやレシピ

イベントの資料や、お料理教室のレシピも、Canvaのテンプレートを使うと素敵に、しかも分かりやすく仕上がります。
詳しく説明しようとして文字ばかり並べてしまうと、分かりにくくなりがち。
特に、キッズ向けコンテンツだとなおさらです。
手持ちの画像を上手に活用して、テキストやレシピをまとめると、分かりやすくて魅力的な配布物を作ることができます。
時間割

時間割、スケジュール管理表も、可愛いテンプレートが揃ってます。
スクールのイメージカラーで作ったり、ロゴをあしらっても素敵ですね。
賞状

意外とありがたいのが、「賞状」のテンプレート。
カリキュラムを修了したときや、ちょっとしたテストに合格した時に差し上げると、モチベーションアップになること請け合いです。
こういうのを、サクッと探せて、すぐに編集に取りかかれると、時間と手間の節約になります。
LINEのリッチメニュー

公式LINEのメニュー用のテンプレートがリリースされています。
公式LINEを活用している方には、とてもオススメ。
テンプレートを使うと、美しく、しかも分かりやすいメニューが、あっという間に設置できます。
学習カードの作り方
では、先ほど紹介した「フラッシュカードのテンプレート」を、「乗り物の英単語カード」に編集してみましょう。
方法は、大まかに5ステップです。
- 1テンプレートを選ぶ
- 2イラストを変える
- 3テキストを変える
- 4色を変える
- 5保存する
テンプレートを選ぶ
学習カードは、1から作ることもできますが、今回はテンプレートを編集します。
検索窓に「フラッシュカード」と入力して、目的に合いそうなテンプレートを選んでください。

今回は、先ほど紹介したこのテンプレートを使います。

イラストを変える
次に、テンプレートのイラストを、いくつか変更します。
「消防車」より、もう少しよく使う単語に…

何がいいだろ?
「消防車」を「飛行機」に変更することにします。
「消防車」を削除し、代わりに「飛行機」のイラストを挿入します。

① 消したいイラストを選択
② ゴミ箱アイコンで削除
これで、「消防車」が消えました。
次に、飛行機のイラストを「グラフィック」から探します。

① 左の「素材」を選択
② 検索窓に「飛行機」と入力
③ グラフィックでイラストを探す
王冠マークが付いているものは「有料」なので、無料プランの場合は「無料」のものから選んでください。
選択した「飛行機」のイラストは、大きさを調整してドラッグで「枠」の中に移動させます。
これで、「消防車」から「飛行機」にイラストをチェンジできます。
この手順で、「スクーター」「タグボート」のイラストも変更していくんですが、ここでポイント。
自動オススメ機能を活用しよう!
イラストの雰囲気がバラバラだと、見た目がチグハグな仕上がりになります。
「色合い」「タッチ」「抽象度」
これらを揃える必要があるんですが、その時に頼りになるのが「自動オススメ機能」です。
ひとつイラストを選択すると、
「これはどう?」とばかりに、
と似た感じのイラストを教えてくれます。

これが
めちゃくちゃありがたい!
同じイラストレーターさんが描いたの?
というイラストが表示されるので、似た雰囲気のものを選ぶことができます。

① 飛行機の無料イラストを選択
② オススメ素材から、他のイラストを選ぶ
「自動おすすめ機能」は、ノンデザイナーにはすごく頼れる機能。
イラストの雰囲気を揃える、といっても、私たちノンデザイナーにとっては、そこが難しいところなので、「自動おすすめ機能」を上手く活用していきましょう。

さて、「自動オススメ機能」をフルに活用して、イラスト編集ができ上りました。
テキストを変える
次に、テキストを「英語表記」に変更していきます。
まずは、イラストと同じようにテキストボックスの文字列を削除。
新しいテキストボックスを挿入します
テキストの挿入方法を2種類紹介します。
- A 左側の「T」をクリックして、テキストメニューを表示させ、適当なものを選ぶ
- B キーボードの”T”を押して、「段落テキスト」を挿入する
どちらでも使いやすい方でOK。
私は、大きめのテキストを使うことが多いので、A テキストメニューから「見出しを追加」を使っています。

A 左のTテキストを選択しメニューから選択
B キーボードの”T”を押すと、段落テキストが挿入される
挿入したテキストボックスに、「airplane」と文字を入力します。
ドラックで文字サイズを調整したら、下のように「枠の中」に配置。

テキストのサイズは後で揃えるので、とりあえず「枠」の中に収まればOKです。
色、フォント、サイズを変更
テキストのサイズを揃え、フォント、色を変更します。

① フォントを変更
② サイズを変更
③ 色を変更
上の画像の通り、テキストボックスを編集していきます。
使うフォントによって幅が若干変わるので、まずフォントを選んでください。
適切なテキストサイズの数値を確認したら、全て同じサイズに揃えましょう。
テキストボックスの文字を全て編集したら、できあがりです。

もし、枠の色やイラストの色を変更したい場合は、カラーアイコンをクリックして編集してください。

枠やイラストの色を変更したいときは、カラーアイコンをクリックすると、選択肢が開きます。
※イラストは、色の編集ができるものとできないものがあります。
編集できない場合には、カラーアイコンが表示されません。
保存する
作った素材を、用途に合わせた形式でパソコンに保存します。
ここでは、印刷することを前提にPDFを選択しました。

① ダウンロードアイコンをクリック
② ファイルの種類を選択
③ ページを選択
④ ダウンロードを押す
複数のページがある場合、デフォルトでは「全てのページを選択」になります。
選択したページだけダウンロードしたい場合は、「ページを指定」してください。
紫のダウンロードボタンを押すと、PCに保存完了です。
お疲れ様でした!
※JPEGやPNGで「全てのページをダウンロード」した場合、ZIPファイルで保存されます。
最後に、もう一度プロセスをまとめておきましょう。
あれこれ書いていますが、実際に使ってみると直感的な操作で扱えると思います。
Canvaが無料ではじめられるので、ぜひ試してみてください。
有料版でできること
スクールで使う学習素材、HPのバナーやSNS用の画像、あれこれ作りたい!
という場合は、有料プランが断然オススメです。

上の資料には「こんなことできるよ」といろいろ書かれていますが、スクールで使う場合の一番のメリットは
「大量のイラスト素材を使うことができる」ことだと思います。
私の場合、
Canva Proで、可能性がめちゃくちゃ広がりました。
ちょっと個人的なエピソードで恐縮ですけど、実は私、電子書籍を出版したんです。
内容も表紙も、CanvaProが大活躍しました。
これまでも、「ダウンロードできる知育素材」をブログで配布してきましたが、
「まとめて電子書籍にしてみたら?」と思いついたのはCanva Proを使ったことがきっかけ。
素材を販売するなんて、私のようなノンデザイナーは恐れ多くて…。

無理だよ〜
と、ずっと思ってました
でも、デザイナーじゃなくても使いこなせて、しかも商用利用ができるCanva Proのおかげで、
「作れるもの」「できること」が、めちゃくちゃ増えた!
Canva Proのおかげで、可能性がぐんと広がりました。
知識や経験に「デザイン」の助けを加えると、新しいチャレンジができる。
1年前なら、そんなこと思いつきもしなかったんですけど、
これ、身をもって実感しています。
ちょっと良さそうかも!と思った方へ。
Canva Proは、30日間は無料でお試しできます。
ぜひこの機会に試してみてくださいね!

まとめ

デザインって、センスいるんでしょ?
専門知識いるんでしょ?
私も、そう思ってきました。
もちろん、ツールだけでは「デザイナー」にはなれないけれど、ツールを使うことで「できること」は格段に増えます。
この中で、何か作って見ようかな〜という方は、
ぜひ記事を参考に、Canvaをお試しくださいね。