
「収納計画の中で、いちばん大事なのはキッチン!」
主婦歴は20年以上ですが、こう言わせてください。
時短、ストレス軽減、家族の調和、節約、インテリア、健康管理。
キッチン収納は、ざっと思いつくだけでも、これだけの重要課題と関係するからです。
それだけに、キッチン収納についての悩みは、まさに尽きることがありません。
でも、ちょっと待ってください。
もしかして、
「モノがひとつも出てないキッチンにしなきゃ…」って、思いこんでいませんか?
キッチンは、使ってなんぼの実用品!
要するに、自分や家族が使いやすければいいんです。
この記事は、「簡単、ざっくり収納」がテーマ。
私が、キッチン収納で工夫していることについて紹介します。
※ 自宅キッチン収納は、こちらの書籍で紹介されました

暮らしニスタmagazine 捨てずにスッキリ!もう迷わない片づけ [ 主婦の友社 ]
この記事は、モノがひとつも出ていない、生活感を感じないラグジュアリーなキッチンを求めている方向けではありません。
あらかじめご了承くださいね。
食品の収納

「キッチンを片づけたい」
そう思ったら、いちばん先に手をつけてほしいのが
ズバリ、食品です!
理由は、
「賞味期限」という絶対的な基準があり、判断がしやすいから…
レトルト、乾物、お茶にお菓子。
「空いている場所にとにかく詰め込む!」になっている方は、あちこちに詰め込んでいるものを、一度全部出して集めてみてください。
いったい何を?どのくらい持ってる?
全部出して、分けてみると、
「私って、どんなものを買いがち?」
傾向というか、クセが見えてきます。
私の友人は
「高野豆腐がいっぱいあった」
と言ってました。
彼女は、高野豆腐が大好物。
だから、ご実家に行くたびにもらってくるんだとか…
それに気が付いた彼女は こう言いました。
「 今日、高野豆腐 作るわ 」
食品は、食べるために保存しています。
だから、食べましょう。
買いだめしやすい「クセ」のあるものは特に(笑)
賞味期限をチェックして、期限切れは処分、期限間近なものは レッツクッキング!
買い置きする食材は、「ここに入るだけ!」とスペースを決めて、その範囲を超えないようにするといいですよ。
(これ、おもちゃ収納も同じ)

私は、24時間営業のスーパーが徒歩5分圏内の超便利な場所に住んでいるので、買い置きはあまりしません。
だから、食品ストックは無印のかご2つ分。
- 家族の人数
- 住んでる場所
- キッチンの広さ
- ライフスタイル
事情によって、最適な量は違うと思いますが、考え方は同じ。
場所を決めて、その範囲に収める。
これを意識するだけで、ずいぶん違います。
キッチンツールの収納

食品の次に取りかかるといいのが、キッチンツールです。
同じく、全部出して集めてみてください。
集めたら、何に使うのか?
「用途」に合わせて分けてみます。
どんな調理に、どんな場所で、どのくらいの頻度で使ってる?
必要なものが、ふさわしい場所にスタンバイされていると、それだけでかなりの時短になります。

例えば、「野菜炒め」を作るとき、私の場合こんなものが必要です。
- フライパン
- フライ返し へら
- 切りそろえた具材をまとめて入れておくステンレスバット
なので、これらを全て、コンロ下の収納スペースにまとめています。
炒め物をしようと思った時、
もし、
ざるは棚上
フライパンはコンロ下
混ぜる道具は、引き出しの中をかき分けて探す…
となれば、めちゃくちゃ時間がもったいない!
無駄な動きを減らすだけで、ずいぶんと時短になります。
それに、ギュウギュウで探すのに手間がかかると、イライラします。
買ったものの、結局使わない「自称、便利グッズ」は、ゴールデンポジションを占領する「居候」。
処分するのがためらわれるなら、「ストック」として、別の場所で管理するとスッキリを保てます。
量を減らせば、
オープン収納でも、
引き出しにしまう収納でも、
吊るす収納でも、
どんな方法でも出し入れがしやすくなりますよ。


フライパン類の収納

次は、キッチンの必需品、フライパン。
これも、全部集めてみてください。
テフロンがすっかりダメになって、もうあんまり使ってないフライパン…
なんとなく捨てれなくて、ずっと持ってないですか?
全部集めてみると、
「こんなにあるんだから、もう処分しよう!」
と決断しやすくなります。
いわゆる、ふんぎりがつく!というやつです。
ちゃんと使ってる現役バリバリのフライパンだけを、コンロ下に収納するのがオススメですよ。
うちのキッチンは、コンロ下がホントのがらんどうなので、スチールラックを入れています。
スチールラックは、鉄のフライパンをガシガシ洗ってすぐに収納できるので便利なんです。

ここには、フライパン以外にも、下ごしらえや調理に使うボールやざる、バット。コンロ回りで使うツールなどを、まとめて収納しています。
システムキッチンの引き出しタイプのコンロ下収納なら、書類ケースを活用すると使いやすいと思います。
キッチン収納 鍋

毎日使う鍋
季節になると使う鍋
見せて、飾っておきたい鍋
お鍋ってすごく「好み」とか「趣味」がありますよね。
ついつい鍋を増やしてしまう人も多いのではないでしょうか?
そのお鍋、いつ、どのくらいの頻度で、どんな料理に使いますか?
鍋は、全部同じ場所に収納する必要はありません。
頻度や素材で、分けて考えてみてください。

シンク下の引き出しに収納するのが一般的ですが、毎日使いの鍋は吊るしてもいいし、デザインのきれいな鍋は見せる収納でも。
ちなみに私は、ヘビロテのステンレス鍋は先ほどのコンロ下にまとめて収納し、ホーローの鍋は見せて収納しています。

調味料の収納

お次は、調味料です。
これこそ、好みや嗜好でホント考え方が分かれるところ!
スパイスやオイルにこだわりたい?
容器に詰め替える手間は苦にならない?
「揃いの容器に詰め替えて、美しくラベリング」という収納法は、万人向けではありません。
ちなみに私は、
継続できませんでした!
見事に、挫折。
「丁寧な暮らし」という心地よい響きへの憧れもあって(上の写真みたいなヤツです)、試してましたが、続きませんでした。
もちろん、
「慣れたらそのほうが楽よ~」という方もおられるので、これは、あくまで「向き」「不向き」の話です。
「収納」とは、まるで「自分発見の旅」みたいなものですね…
私がたどり着いた結論は、こちら。
- 詰め替えはしない
- めったに使わないスパイス類は、最初から買わない
です。

今では、ホントに基本的な調味料しか、家にはありません。
オイルなどは書類ケースに入れてコンロ下に、

わかめ、鰹節、昆布、コンソメなどで開封したものは、クリップで留めて冷蔵庫で保存してます。

事務用クリップは、キッチンに常備しておくとすごく便利。
私は、サイズ違いをビンに入れて愛用してます。
食器の収納
いちばんハードルが高いのが、食器の収納です。
他のモノは、要不要で判断しやすいですけど、食器はそうはいきません。
そもそも、使う以上の量を持ってるはず…
そして、かなりの確率で、食器棚はパンパンなのでは?
毎日使う食器は、出し入れしやすく収納されてますか?

使ってないけど、捨てられない。
引き出物
お客様用
のような、あまり使わないモノのほうが高価。
だから捨てるなんて…とてもじゃないけどできない。
そりゃ、そうです。
捨てる必要なんて、ありません。
でも
「できるだけゆったり収納」を、ぜひ試してみてください。
どうか、だまされたと思って…
「できるだけたくさん収納するための方法」を、
駆使すればするほど、
使いやすさは犠牲になります。
スカスカ収納にすると、
その快適さに、「スキマにモノを詰め込もう」なんて
全く思わなくなりました。

ちょっとしたことだけど、こんなふうに上から見えたり手が入るすきまがあると、出し入れがすごくラクなんです。
このスキマは、デッドスペースではありません。
あまり使わないものと、よく使うものを同じ扱いにする必要はないんです。
一年に1回しか使わない食器をキッチンから移動させてもいいから、毎日使うものにこそ、出し入れしやすい、ゆったりとしたスペースをあげたいと思います。
キッチン収納 まとめ
キッチン収納について、個人的なまとめです。
- 食品は、スペースを決めてその範囲で管理する
- キッチンツールは、動作を考え必要な場所にスタンバイさせる
- フライパンは、精鋭をコンロ下にまとめる
- 鍋は、使用頻度、用途、素材に合わせて分類し、スペースに合わせて収納する
- 調味料は、ライフスタイルや自分の性格に合わせて、収納法を考える
- 食器は、よく使うものだけでもいいからゆとりを持たせて収納する

キッチン収納については、こちらのアイデアピンでも紹介しています。